季節を肌で感じること

朝、登園時に玄関に立っていると、今は正面にちょうど鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいます。そしてすぐ横のお花にはいろいろなチョウチョウ(先日見たのはアオスジアゲハでした)がひらひらと飛んでさかんに蜜を吸っています。目の前の木々にはたくさんの鳥の鳴き声が響いています。本当にいい季節がやってきました。

 そんな中、蜜を吸っているチョウチョウを不思議そうに見ている子、青空にはためくこいのぼりを飽きもせずにずっと見ている子、じょうろに水をくんで、靴や靴下をぬらしながら一生懸命お花にお水をあげている子など、春を体で感じ、楽しんでいる子どもたちをたくさん見つけました。

 季節を感じる感覚はとても大切です。かつての日本人は「二十四節気」といって季節を24に分けて約2週間ごとの季節の変化を感じ楽しむ繊細な感性を持っていました。  

 この時季、日々の気候の変化、肌寒い朝や、暑い日中など、肌で感じる季節をどうぞ親子で楽しんでください。

 5月の聖学院幼稚園の歩みもどうぞお支えくださいますようお願いいたします。

園長 田村 一秋
(2021年5月「なかよし」巻頭言)