前回「なかよし」5月号で書いたときは春、朝玄関に飛んでくるチョウのことを書きました。そのチョウも卵を産み、幼虫が育って、さなぎから羽化して再び空へと飛び立っていきました。玄関のデコポンの木にはいつの間にか、ピンポン球ほどの実がいくつか実りはじめています。空の雲は高く、風は優しく吹いています。季節はめぐり、命は成長していきます。同じように聖学院幼稚園のこどもたちもあの頃から大きく成長しました。毎日いると気がつかないことでも、4月や5月の頃と今をくらべると明らかに成長したことを実感されることと思います。
聖書には、すくすくと成長するイエスさまの様子がこう書かれています。
「イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された。」ルカによる福音書2章52節
心と体の成長だけでなく、人からも神さまからも愛されるこどもとして成長したイエスさまの様子は聖学院幼稚園のこどもたち一人ひとりに重ねることができるでしょう。
9月からの午前保育へのご理解とご協力をありがとうございます。神と人から愛され、こどもたちが健やかに成長できるように、教職員一同これからも心を込めて支えていきたいと思います。
園長 田村 一秋
(2021年10月「なかよし」巻頭言)