温かいまなざし

 園庭の紫陽花の葉っぱが日に日に茂み、ある日気が付くとピンクの花が咲き始めました。デコポンの木には小さな黒いアゲハ蝶の幼虫。次の日も幼虫を探していると、少し大きくなったあおむしを発見!!園庭で様々な自然を感じる毎日です。
 私の一日の始まりは、登園してくる子どもたちとお家の方を迎えることです。手を繋いでお話をしながら歩いている姿や、笑っている姿、園庭の草花を一緒に見てみたり、お部屋にいる友だちに親子で手を振ったり、朝から微笑ましい場面が見られます。
 なんといっても別れ際の「いってらっしゃい」「いってきます」の言葉やアイコンタクト。笑顔で手を振る・エアータッチやハグなど、親子それぞれのシーンがあり、子どもを見つめる温かいまなざしがたくさん見られます。「愛されて育つ」という大切なことを、家庭の次である幼稚園でも私たち保育者がひとり一人を愛し、目には見えない心と、他人(友だち)がいること、様々な経験から力にしていかれるように育んでいきたいと思います。
 梅雨も近づき、気温や湿度の変化もありますが、子どもたちは元気いっぱいです。友だちと遊ぶ楽しさを感じていたり、幼稚園が安心して過せる場所になってきています。
制限されることもある中ですが、毎日みんなで笑って過ごしていきたいと思っています。

主幹  小久保 京子
(2021年6月「なかよし」号巻頭言)