月曜日と水曜日は子どもたちのお部屋に遊びに行くのが朝のささやかな楽しみになっています。はじめはみんなで同じ遊びをしていた子どもたちが、1週間後に行ってみるとそれぞれ自分の好きな遊びをしているようになっていました。遊び方や過ごし方に個性が感じられるようになると、向き不向きや得意なこと苦手なことまで見えてくるようになります。
教育(education)の語源となった”educate”という英語は「引き出す」という意味の言葉です。それは教育が神さまから与えられた賜物、つまり個性や資質、才能を引き出すために行われる活動だからです。
子どもたちはこれからも、まだ知らない一面をご家庭と幼稚園でも見せてくれます。どんなに小さな変化や成長であっても、その大切な賜物を見つけて引き出せるようにいつも目を配っていたいと思います。何より一人ひとりに賜物を与えてくださっている神さまの見守りがありますようにとお祈りしています。
チャプレン 菊地 信行
(2025年6月「なかよし」巻頭言)