安心して過ごせる2024年に

 元日は天気もよく、今年は特に暖かかったこともあり、いつも以上におだやかなお正月でした。
みなさまはいかがお過ごしでしたでしょうか。おそらく日本中の多くの家庭では久しぶりに家族や親せきが集まって楽しくくつろいでいる午後の時間でした。長く揺れる地震を感じ、テレビをつけてみると、すべての番組は臨時ニュースに切り替わり、強い口調で避難を呼びかける画面が飛び込んできました。翌日には支援物資を運ぶ飛行機の痛ましい事故も起き、今年のお正月は緊張につつまれました。
 今このときも悲しみの中にある方々、余震の続く中、今も不安な気持ちで避難所で過ごしている方々のことを思います。道路が寸断され、物資もなかなか届かないこのとうなときに、今のわたしたちにできること、それは幼稚園で子どもたちが毎日行っている「よく祈る」ことです。
今、困難な中にある方々のことを思い、どうぞご家族でもお祈りをしていただきたいと思います。
 それから、もうひとつ大切なことは自然災害や事故にはお正月もないということです。どんな時であろうと、「起きるときに起こる」災害や事故から子どもたちを守るために、家庭や幼稚園はいつでも想定をしながら備えなくてはと思います。

 この一年、緊張感を持ちつつ、子どもたちが心から安心して過ごせる、いつも元気な声が響く幼稚園であるように教職員一同あらためて環境を整えて参ります。
2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

園長 田村 一秋
                           (2024年1月「なかよし」巻頭言)