沿革
学校法人聖学院は幼稚園から大学院まで備わっている、プロテスタントのキリスト教に基づく一貫教育機関です。
聖学院幼稚園は、1912年(明治45年)米国のディサイプルス派の宣教師ミセス・プレースによって、中里幼稚園として創立され、1940年女子聖学院附属幼稚園となりました。
戦争のため、1944年11月を以て閉鎖しましたが、1949年4月宣教師ミセス・ヘンドリックスにより再開。
1965年聖学院幼稚園と改称しました。
今日まで、いつの時代も変わらず、子どもの人権を尊重した、確かな保育を続けています。
女子聖学院設立
聖学院中学校設立
中里幼稚園設立
女子聖学院附属幼稚園に
東京大空襲のため幼稚園閉鎖
幼稚園再開
創立50周年記念式典
聖学院幼稚園に改称
聖学院小学校敷地内に移転
3年保育開始
園舎建替えのため女子聖学院クローソンホールへ移転(5月)
仮園舎へ移転(10月)
創立100周年記念式典(11月)
新園舎完成(12月)
週2回の給食開始
預かり保育(はこぶね)開始
教育方針
「神を仰ぎ 人に仕う」の精神のもと、子どもたちが謙虚な心で神様を礼拝し、生命の尊さを知り、 感謝と奉仕の心を持てるようにと願っています。
集団生活の中で、「遊び」と「ことば」を大切に、発育段階に応じた保育を行い、一人ひとりの個性と能力を伸ばし、元気な子どもになるよう心掛けています。
「よく遊ぶ よく祈る」
こころを育てる保育を
心と身体が健やかに育つためには、栄養のバランスがとれた、よい食事と適度な運動が大切です。
心の栄養とは、愛情、心の運動とは、様々な経験、特に子ども同士の交わりです。
少子化が進み、公園に行っても、子どもたちの遊ぶ姿を目にすることが減りました。
幼稚園で経験する同年齢や異年齢の子ども同士の交わりの経験はますます重要さを増しています。わたしたちは、その交わりの場を「心を育てる」場だと考えています。
他者を心から愛することを通して、子どもたちの心がより良い成長を遂げるばかりか、わたしたち保育者自身の心も磨かれていきます。
聖学院幼稚園は「心を育てる」ことを目標として保育を行ってまいります。
他者を思いやるということ
子どもたちは自分が愛されていることを実感すると安心します。
入園した子どもたちが早く幼稚園に慣れることができるのは、保護者の深い愛情はもちろんですが、実は年中組や年長組の子どもたちの心くばりがあることを、見落としてはいけません。
たとえば4月末の『こどもの日のお楽しみ会』でも、年長組の子どもたちは年少組の子どもたちの面倒をよく見ています。
お兄さん、お姉さんは、時には積極的に、時にはさりげなく新しく入園した子の世話をしています。自分たちも楽しみにしていた行事でありながら、自分が楽しむことよりも、面倒を見ることを優先する姿を見ることができました。
遊びを通じて、人を思いやる気持ちが育つ。教育目標である「よく遊ぶ よく祈る」が、ごく自然な形で実践できた良い例です。